メタルマスクメーカー初!はんだ印刷LABOを活用した実装課題解決のご提案|メイコーテクノ
2024年06月20日時点の情報です。
こんにちは、㈱メイコーテクノ 営業担当の山口裕之です。
弊社コラム、《メタルマスクについて徹底解説》をいつもご覧いただき有難うございます。
このコラムをやっている関係で、Googleアナリティクスというツール(無料!)を使ってページビュー(PV)などを分析しているのですが、
拠点のある神奈川を中心とした関東に加え、ここ最近大阪や愛知からのアクセスが急増しているんです!
これも営業活動の賜物かしらと勝手に思い込みながら、日々のモチベーションとしております(笑)
引き続きメタルマスク徹底解説コラムを宜しくお願い致します。
さて今回は、そんなやや遠方の方々にも耳寄りな情報です(なぜ耳寄りなのかはコラム内に記載があります♫)。
今年に入ってGKG社のクリームはんだ印刷機を購入したのですが、工場の内装もリフォームし、
この度6月よりはんだ印刷LABOが始動致しました!
LABOではメタルマスクの実験で使用するのはもちろんの事、お客様の課題解決に役立てる運用も進めていきたいと考えております。
本コラムでは、じゃあLABOで何をするの?というところはもちろん、「徹底解説」ですから、そもそもこれって何だっけ?というところまでご案内できればと思います。
それでは徹底解説を進めさせていただきます。
1.はんだ印刷LABO始動!!はんだ印刷LABOで出来る事
世界シェアNo.1を誇るGKG社クリームはんだ印刷機「G-Star」をメタルマスク工場に導入。
SPIも完備しておりますので、ご来社・立ち会いをいただいてメタルマスクやはんだ等の評価実施が可能となりました。
評価を通じ、お客様や基板に合わせた最適な印刷条件、メタルマスク開口、メタルマスク仕様を模索・ご提案していこうというのがコンセプトです。
メタルマスクはもちろん、評価基板やはんだも常備しております。
WEB立ち会いも可能ですが、来社特典として大変レアなメタルマスク工場見学✨も付いてきますので、
神奈川・東京等近隣のお客様はもちろん、モノづくりの本場大阪や愛知等、遠方からのご来社もお待ちしております!
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これが耳寄り情報です♫
弊社内でのデータ蓄積にもなりますので、お気軽にご活用いただけると幸いです。
【保有設備、資材】
・GKG クリームはんだ印刷機 『G-Star』
・CKD はんだ印刷検査機 『VP3000』
・松電舎 4Kマイクロスコープ 『4K1200CS』
※常備しているクリームはんだ 千住金属工業 『エコソルダーペースト M705-GRN360-K2V』
また、LABOルームとしての運用と合わせて、G-Starのデモルームも兼ねております。
本当のデモルームは、GKGの日本総代理店である龍城工業さん(愛知県みよし市)に設置されていますが、
・今のところ買うつもりはないけど見てみたい
・見に行きたいけど愛知県までは遠い
・G-Starの印刷品質を見てみたい
・印刷機見学と合わせてメタルマスク工場も見てみたい
このようなお客様におすすめです。
こちらもお気軽にご活用いただけると幸いです。
2.そもそもクリームはんだ印刷機って?
さて、ここからは徹底解説の本領発揮です!
そもそもクリームはんだ印刷機って何をするものなのでしょうか?
Wikipediaによると
「プリント基板のパッド上にクリームはんだ(ソルダーペースト)を塗布するための装置である。世界的にはソルダーペースト・プリンター(英: solder paste printer)と呼ばれる。」
Wikipedia「クリームはんだ印刷機」
との事です。
うーん…イメージが湧きません(笑)
ネット検索をしていると、クリームはんだ印刷機メーカーであるYAMAHAさんが図解入りでとてもわかりやすく解説してくれています。
そう、ピアノ🎹やバイク🏍で有名なあのYAMAHAさんです。
YAMAHAさんは印刷機だけではなく、マウンターでも検索すると必ず上位に表示されます。
WEBでの情報展開にチカラを入れられているのかなと感じました。
その他国内では…
・㈱FUJI
・パナソニックコネクト㈱
・JUKI㈱
・ミナミ㈱
このあたりでしょうか?!
あれ?!GKGは??…そう、日本国内ではほとんど耳にしないメーカーですよね。
次でGKG社について解説させていただきます。
3.GKG社ってどんな会社?
弊社メイコーテクノで購入させていただいたクリームはんだ印刷機はGKG製のものです。
聞いた事がないなという方がほとんどかと思いますが、実はクリームはんだ印刷機の世界シェアNo.1だそうです。
ほんまかい?!と思われた方…私も思いました(笑)だってGKGなんて聞いた事がなかったんですもん。。。
なぜ世界シェアが取れているかをGKGの営業さんに聞いたのですが、実はあのiPhoneを作っているフォックスコン(Foxconn)がほぼGKGの印刷機を使っているそうです。
その他でも沢山実績があるそうで、要は中国でシェアを取れば世界シェアを取れる、との事でなるほど!と納得できた次第です。
日本国内では、実はJUKIさんのクリームはんだ印刷機はGKGのOEM品なんです。
下記印刷機のリンクをご覧下さい。よく見ると…GKGのロゴが入っています!
・JUKIクリームはんだ印刷機 RP-2(HP)/RP-2(B)
以前からだそうで、実はGKG製の印刷機は日本でも出回っていたんですよね。
GKGさん、知らないなんて言ってごめんなさいm(_ _)m
【GKG社の概要】
社名 | GKG Precision Machine Co. Ltd(GKG精密機械有限公司) |
会社URL | https://www.gkgasia.com/ |
所在地 | 中国広東省東莞 |
沿革
・2003年 SMTはんだペースト印刷に特化し設立
・2009年 グローバル展開を目指しシンガポールにGKG Asia Pte Ltdを設立
・2021年 GKGマレーシア事務所を開設
・2022年 深セン証券取引所に正式上場
・2023年 日本でネプコンジャパン展に出展、龍城工業㈱を日本の総代理店として販売展開開始
4.SPIって何?
SPIは、Solder Paste Inspection の略で、“はんだペースト検査” というそのままの意味ですね。
ここで言う“はんだペースト検査”とは、“はんだの物性を検査する”ような意味ではなく、
“印刷後のはんだ形成状態を検査する”、といういわゆる 『印刷検査』 のことを指します。
したがってSPIは 『印刷検査機』 とも呼ばれ、クリームはんだ印刷工程での検査は印刷検査機で実施される事が多いです。
印刷検査機の詳しいお話しは、またまたYAMAHAさんが図解入りで詳しく掲載していただいているのでURLを貼っておきます。
基板表面実装(SMT)において、クリームはんだ印刷工程は品質を左右する重要は工程です。
軽薄短小が進む昨今、良品を作り続ける為にはこの印刷検査機が必須となりつつあります。
いかがでしたでしょうか。
LABOを立ち上げた経緯としては、コラムを立ち上げた経緯と同じで”メタルマスク、如いては実装関連情報のハンドブックとなり得るツールを目指す”からきています。
これを実現すべく、はんだ印刷LABOで沢山実験をしてデータを蓄積する、蓄積したデータをどんどん皆様に情報発信させていただく、このような動きを更に加速させていければと考えております。
情報発信に際し、メイコーテクノ公式X(旧Twitter)(@MeikoTechno_JP)も立ち上げました。
こちらはまだまだ投稿は少ないのですが、コラムと合わせて有意義な情報を発信していきますので、
是非「いいね!」や「フォロー」、「リポスト」をいただけると嬉しいです。
メイコーテクノでは基板実装におけるお客様の課題解決を目的とし、「本気のモノづくりに応える」を掲げながら日々のモノづくりに取り組んでおります。メタルマスクや実装・治具に関するお悩み事など、お気軽にご相談ください!