新米営業女子の営業になって知った壁面処理の話と基板実装ラインを見て感じたこと
こんにちは、㈱メイコーテクノのインサイドセールス課の塚越と申します。
前回新米営業女子として、デビューさせて頂き第②弾目になります😊💛
この数ヶ月、様々なお客様のところに訪問し、補正打ち合わせや商品説明、工場見学、治具の打ち合わせへ同行させて頂いたりと盛り沢山で御座いました✨
その中で感じたことや経験し得たこと、活用できる情報など(ついでに私の事も知って♪(笑))を皆様にお伝えさせていただけたらと思います!!
補正打ち合わせで気づいたこと
お客様からの補正の相談があり訪問しました。
はんだボールの発生や印刷ズレの話が出て、「チップ補正」や「ハーフエッチング」といった専門用語も飛び交いました。
10年ほどCAM編集や生産計画を経験してきた私でも、現場の微妙な工程判断や補正の提案部分ではまだまだ学ぶことが多く、「なるほど、こういう視点もあるんだ‼️」と刺激を受ける場面ばかりでした。
経験があるからこそ分かる質問や確認ポイントがあり、単なる聞き手ではなく主体的に学べたのが大きな収穫でした🍎🧺
今回はんだボールの発生を防ぐため、チップ補正の検討していただき、減少傾向になったと報告を頂けました。
ご提案をさせていただいたことでお客様により良いものを提供することができるよう、今後も邁進してまいります🔥
🟥ちょこっと紹介:チップ補正とは?
チップ部品のサイズや位置の誤差を考慮して、メタルマスクの開口形状を微調整することです。
電子部品は、製造公差や実装時の微妙な位置ズレがあるんです💦
そのため、そのまま印刷するとはんだペーストが多すぎたり少なすぎたりして、ブリッジや欠けが発生することがあります。
そこで、メタルマスクの開口サイズや形を少し変えて補正するのがチップ補正です。
チップ補正をすることで、はんだペーストの量や印刷位置が安定し、歩留まりが改善します✨
商品説明で学んだこと
先日、お客様から「Gravity8(グラビティエイト)を検討している」と伺い、商品資料📚と見積書📄を持って訪問してきました。
当日は先輩営業がメインで商品説明を担当。私は横で聞きながら、「どういう流れで話を組み立てているのか」を勉強させてもらいました。
お客様からは「バラつきが出る原因ははっきり分からないけど、メタルマスクを修正したら良くなるのでは?」というご意見があり、その流れでGravity8をご紹介しました。その中で「CoCo処理」や「ハーフエッチング」にも興味を持っていただけたので、帰社後に追加の見積書📄2件と資料📚をお送りすることになりました‼️
実際に先輩の説明を聞いて気づいたことは、「商品の特徴をシンプルに伝えること」と「実績を交えて話すこと」がとても大事だということ。これまで私は、メタルマスクを作るときの板厚や工法の“推奨”中心で話していましたが、オプション仕様になると「実装後にどう影響するか」という知識が必要で、経験やノウハウがないと説明するのはすごく難しいな、と実感しました💦
まだまだ勉強中ですが、
これからは「単なる知識の紹介」ではなく、「経験や実績も交えた、分かりやすい説明」を目指して頑張りたいです🍀!
🟥ちょこっと紹介:ハーフエッチングとは?
はんだ量を調節するためにメタルマスクの厚みを部分的に薄くしたり厚くしたり加工することです。
“全部削るんじゃなくて、一部だけ厚さを変える”ので「ハーフ(半分)エッチング」と呼ばれています。
(一部なので必ず半分じゃないのですが、そこは気にしないことにします…)
たとえば、メタルマスクの開口が小さい部分だけ薄くしておくと
はんだペーストがスムーズに流れ、安定した印刷ができるんです✨
主に、部品のリード部分が浮いてしまう時に活用されています‼️
逆パターンで一部分だけ厚くすることをアイランドハーフエッチングと呼んでいます。
こちらはメタルマスクの開口部の中で一部分だけ厚みを残す加工です。
横から見ると一部分のみ厚みがあり、島(アイランド)のように見えることからアイランドハーフと呼ぶようになったとか…🏝️🌞
アイランドハーフエッチングはスイッチリードの高さにばらつきがあったり
高確率で未はんだが出てしまう場合におすすめです✨

一部分だけメタルマスクの厚みを薄する

一部分だけメタルマスクの厚みを残す
工場見学で感じた現場の面白さ
基板実装ラインを見学。
バッチ式工程や大型リフロー炉など、工場ごとに全く違うライン構成に驚きました。
自社製品や新しい取り組みも見せてもらい、改めて「ものづくりって幅広くて、アイデア次第で可能性が広がるんだ!」と実感しました✨
現場を直接見ることで、図面や仕様書だけでは伝わらない工程や様々な工夫を知ることができ、実際に弊社で作成させていただいたメタルマスクを使って頂いている様子まで見せて頂いたり、普段見ることができない実装現場を見ることで話で聞いているのと実際に工程を見るのではイメージがとても付きやすくなり、参考になりました。
工場見学などを機会に、皆様と交流できる機会が増えていけたらいいなと思っております😊🍀
治具打ち合わせで気づいたこと
基板分割治具の打ち合わせでは、使用方法やデータ設計、加工工程の時間など、現場での取り組みを直接見ることができました。
特に、治具を実際に使用している様子を見せていただいたことで、
これまで図面や仕様書だけでは分かりづらかった部分のイメージが一気に具体的になりました。
また、メタルマスクで簡易用治具などのご注文をいただく機会があり、治具の打ち合わせに同行させて頂いたおかけですんなりと理解することができました💡
展示されている治具やメタルマスクも、現場の方々が見やすさや使いやすさを考えて工夫されていて営業としての伝え方にも参考になる点が沢山ありました。これからも現場で学び得たことをしっかり活かしていきたいと思います✨
まとめ
『ばらつきが出て困ってるんだよね…』だったり『補正をどのようにしたらいいか悩んでいる』などありましたら、
ぜひお気軽にお問合せくださいね🎉
一緒にベストな答えを見つけましょう♪






塚越さん 祝!第二回ご投稿。様々なお客様を訪問され見聞を広める事で視野が広がり、柔軟な思考能力や問題解決能力が向上すると思います。「商品の特徴をシンプルに伝えること」と「実績を交えて話すこと」私的にもこれは大事ですね。同感です。と同時に会社間の交流も大切だと思います。さて弊社は先代社長の時代から、複数のメタルマスクメーカーの営業にも目もくれず(笑)御社一筋で今日まで歩んで参りました。その間チップ補正やハーフエッチングなど数々のご提案を頂いた事で、難局を乗り越えられたり、品質向上にも大きく貢献頂きました。弊社の製造製品は特殊且つ人命も関わっておりますので、御社のご協力なくしては成り立ちません。今後もどうぞ宜しくお願い致します。