メイコーテクノ新商品情報|メイコーテクノ

2021年10月22日時点の情報です。

メイコーテクノ新商品情報

今回は「メイコーテクノ新商品情報」を徹底解説致します。

(株)メイコーテクノコラムページ ご好評いただき有難うございます!

こんにちは、㈱メイコーテクノ 営業担当の山口裕之です。
弊社コラム、《メタルマスクについて徹底解説》をいつもご覧いただき有難うございます。
7回目となります今回は、1~4回目を担当させていただきました私山口が再びペン(?!)を取らせていただきました。

さて、今回は「メイコーテクノ新商品情報」という事で、この度メタルマスク省スペース化の新商品として『新型MSPシステム』の試作品が完成し、本コラムをご覧の皆様にいち早く情報をお届けさせていただく次第でございます。
詳細は本文でご紹介させていただくのですが、実は来る10月27日(水)~10月29日(金)で開催されるJPCA Show 2021内メイコーブース(小間番号:1E-14)にて本新商品を展示させていただく予定でございます。
◎JPCA Show 2021
ご来場予定の皆様におかれましては、是非ともメイコーブースにもお立ち寄りいただければ幸いでございます。
※展示会ご来場には事前予約が必要となります。

また、展示会開催に伴い、弊社会社案内動画及びメタルマスクご紹介動画をメイコーホームページ内に掲載させていただいております。
◎メイコーJPCA Show 2021 WEB Booth
◎メイコーテクノメタルマスクご紹介動画

宜しければこちらもご覧になって下さい。

それでは徹底解説を進めさせていただきます。

1.メタルマスクって...

 突然ですが・・・メタルマスクって嵩張りますよね!
今年の6月に「顧客満足度調査」を実施させていただいたのですが、「メタルマスク保管スペースに対する課題はございますか?」のご質問に対し、なんと実に50%以上のお客様が「ある」とご回答いただきました。
メタルマスクは部品実装を行う上でなくてはならないもの・・・だけど場所取るんだよな~が本音ではないでしょうか。
弊社ではこのようなお客様の声からメタルマスクの省スペース化は重要課題と認識し、これまで様々な商品の開発を行って参りました。

2.現在のメタルマスク省スペース化ラインナップについて

◎着脱式フレーム『MSP』

従来のメタルマスク枠厚30mmを5mmのサブ枠(メタルマスク)と25mmのメイン枠(スペーサー用途)に分け、5mmのメイン枠のみを保管していただく事で従来メタルマスク保管スペースに対して1/6の省スペース化を実現しております。
ご使用の際は、メイン枠とサブ枠をねじ止めで合体させ、従来メタルマスク厚と同様の30mmにしてクリームはんだ印刷機に投入していただく仕組みです。
・メリット:メタルマスク保管スペースが1/6、従来メタルマスクと同様のハンドリング
・デメリット:メイン枠とサブ枠のねじ止め(8か所)工数増加、メイン枠薄型化に伴い強いテンションが張れない(狭ピッチ部品実装に向かない)、今までのリサイクル枠が使えなくなる

弊社省スペースメタルマスクの中で一番最初に開発した商品となりまして、試作や開発をメインとされている会社様や部署様で多くご採用いただいております。
ただし、新たに5mmの枠が必要になりますので、不要枠返却サイクルに乗るまではリサイクル枠運用ができず新枠購入が必要になる為、特に開発・試作系メインでご使用いただいていた事もあり「実装イニシャルコスト削減」のご要望もいただくようになりました。

そこで登場したのが次の『疾風(HAYATE)』になります。

◎着脱式メタルマスク『疾風(HAYATE)』 ※特許取得済

第2回コラム「メタルマスクの歴史」でご紹介させていただきました通り、メタルマスクの「中身」については大きな変化を遂げて参りました。
しかしながら、メタルマスク自体はアルミ枠+紗(テトロンメッシュ)+SUS等メタルマスク本体 という構造はずっと変わらずでした。
そこに目を付けて、そもそもメタルマスク本体と枠を別にしてしまおうというのが疾風のコンセプトです。
枠自体にテンションを掛ける機構を入れ、メタルマスク本体(SUS)を着脱してご使用いただく仕組みとなっております。
これにより、メタルマスクの供給はメタルマスク本体(SUS)のみとなり、アルミ枠とメタルマスク本体を接着させる工程(コンビネーション工程)が不要になった事でローコストも実現しております。
・メリット:メタルマスク保管スペース1/8(専用保管BOXにメタルマスク本体を2枚収納した場合)、従来アルミ枠品に対して20%コストダウンを実現、ワンタッチで簡単着脱、独自(エアとバネ混合)構造となっており30mm枠と同じテンションを着脱毎に再現可能。
・デメリット:ハンドリング性悪化(T0.12mm前後のSUS板取り扱い)、お客様での着脱作業増加、機構付き枠の初期投資

上記『MSP』と同様に、開発・試作をメインとする会社様、部署様で多くご採用いただいた事で、現在弊社出荷版数の半分を占めるまでに至りました。
ただし、ご採用を見送るお客様に多かったのが、①SUS板取り扱いによるハンドリング性不安及び怪我への不安、②従来のコンビネーション版と構造が変わる事による品質変化懸念の2点となります。
②は弊社で充分実験を行っておりますのでご安心いただけるのですが、特に①はこのタイプでは切っても切れない関係です。

そこで今回の新商品『新型MSPシステム』となります。

3.新商品開発の経緯

前記の通り、『疾風』にはハンドリングに対するご不安の声があり、『MSP』にはねじ止め工数増への懸念及び高テンション化のご要望をいただいておりました。
そこで『疾風』と『MSP』の良いとこ取りをしよう!というのが今回の新商品のコンセプトになります。

4.新商品『新型MSPシステム』について

◎着脱式フレーム『新型MSPシステム』
※カタログは後日ホームページに掲載予定です。

基本的な仕組みはMSPと同じなのですが、以下の改良を行いました。
・改良点:
メインフレームとサブフレーム合体の際のねじ止め8か所→4か所ワンプッシュ式に変更
メインフレーム厚5mm→10mm ※高テンション対応が可能になりました

・メリット:メタルマスク保管スペース1/3、ワンタッチで簡単着脱、従来メタルマスクと同様のハンドリング、30mm枠と同じテンション設定可能
・デメリット:MSPや疾風に比べれば省スペース効果薄い、今までのリサイクル枠が使えなくなる

5.今後の開発スケジュールについて

2021年11月 今回のJPCA Show 2021でのお客様の声を反映し最終試作
2021年12月 印刷機でのテスト
2022年 1月 正式リリース

来月11月の最終試作に向け、様々なご意見・ご要望を頂戴できれば幸いでございます。


 いかがでしたでしょうか。メタルマスク君の「知ってるんだ・・・僕は邪魔者扱いなのさ・・・」という声が聞こえてきそうな感じですが・・・、
私どもの省スペースメタルマスクラインナップで少しでもお客様の保管スぺ―ス課題解決のお役に立てればメタルマスク君も納得するのではないでしょうか?!
12月には本開発の進捗情報もご紹介させていただく予定となっております。
楽しみにしていて下さい。

当社では基板実装におけるお客様の課題解決を目的とし、「本気のモノづくりに応える」を掲げながら日々のモノづくりに取り組んでおります。

お見積りやご質問などありましたら「コチラ」からお気軽にお問い合わせください!

次回は「メタルマスクの品質に対する取り組み」を紹介させていただきます。
弊社工場では、「厳重検査」ではなく「仕組み」「システム化」による品質向上の取り組みを実施しておりますので、この辺をご紹介できればと考えております。
是非とも楽しみにしていて下さい!

東京、神奈川を中心に、おかげさまで最近ではモノづくりの本場大阪や愛知からのお問い合わせも増えてきました✨
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