メタルマスク価格について|メイコーテクノ

こんにちは、㈱メイコーテクノ 営業担当の山口裕之です。
弊社コラム、《メタルマスクについて徹底解説》をいつもご覧いただき有難うございます。
第18回目となる今回は、メタルマスクの価格について徹底解説させていただきます。
※過去ログはコラムページをご参照下さい。

原材料の高騰による値上げが各所で騒がれている昨今、メタルマスクはどうなの?と気にされるお客様が増えてきましたので、ここでメタルマスク部材の状況と弊社での取り組みをご紹介できればと考えました。

ご不安にさせると申し訳ないので、先に結論だけお伝えさせていただきます。
メタルマスク部材も多聞に漏れず高騰しておりますが、我々は値上げを現状では考えておりません。
・ホームページのinformationでも宣言させていただいております。

更に条件が合致すればコストダウンも可能です。
おいおい、変なところ削って品質落ちたりしない?リードタイムとか変わらないの?大丈夫かい??と思われた方、大丈夫です!
部材高騰が進む中、なぜ品質や納期を落とさずに低価格を実現できるのかを次の解説内でご紹介させていただきます。

それでは徹底解説を進めさせていただきます。

1.メタルマスク部材の状況

まずはメタルマスク部材の現状を解説させていただきます。
メタルマスクの主要部材ステンレスアルミです
ニュースや新聞などでも掲載されている通り、どちらも価格は右肩上がりです。
〔参考文献〕※Googleで「ステンレス 価格」「アルミ 価格」で検索した一番上のサイトを掲載しています。
◎日鉄ステンレス 価格データ
◎アルミニウム価格の推移-世界経済のネタ帳

メタルマスク用部材としても値上がりしていまして、
・SUS304 … 約10%の値上がり(昨年比)
・アルミ枠 … 数回に分けて合計約20%の値上がり(昨年比)

となっております。

上記の他、運送費(主に宅急便)、梱包費(主に段ボール)、薬液等の化学品なども値上がりをしているのは皆様周知の通りかと思います。

2.メタルマスクの価格構成

上記だけ見るとかなり厳しい状況に見えますが、メタルマスクの製造において部材費用の割合は実はそれほど大きくありません。
どれくらいだと思いますか?
工場見学に来られた方であれば、あっ、もしかしてあれの割合が多いのか!?と想像いただける方がいらっしゃるかもしれません。
構成比率はざっくり以下のような感じです。
・変動費(SUS、アルミ枠等の材料費)…20%
・固定費(人件費や設備償却費等)…80%

そう、メタルマスク製造は固定費のカタマリなんです。
データ受入、データ編集、レーザー加工機、コンビネーション、検査、等々、人や設備が関わっています。
◎第3回コラム「メタルマスクの作り方」

上記部材の値上がりについては、もちろん様々な購買努力を行っておりますが、弊社としては固定費の部分に特に着目し、以前より様々な取り組みを行ってきました。
固定費といっても設備は生産に必要なものなので削減はできません。
残るのは人件費ですが…私も会社員なので給与カットはちょっとね(汗)
ではどのように固定費を削減していくのか?!
一言でいうと、同じ人数・設備で2倍のメタルマスクを作れるようになれば、1版あたりの固定費は半分になります!
上記はかなりどんぶり勘定ですが(汗)、次にどのような取り組みを行っているのかを具体的にご紹介させていただきます。

3.メイコーテクノの取り組み

弊社での取り組みは、昨年の第8回コラム「メタルマスク作製における品質への取り組み」でもご紹介させていただいております。
◎第8回コラム「メタルマスク作製における品質への取り組み」
重複する内容もありますが、今回はコスト(時短)にスポットを当ててご紹介させていただきます。

キーワードは「自動化」「データベース化」「社内連携によるIOT化」です。
以下に一例を記載させていただきます。
・業界初!メタルマスクWEB発注システム『It's mono.net』
弊社独自開発のWEB発注システムです。
お客様のEXCEL及びメール入力をWEB上で行っていただく事で、弊社側の取り込みがワンタッチ、時短と転記を削減することでミスも低減。

・編集のプログラム化『システム化による検図工数削減』
お客様との取り決めをライブラリ化・データベース化し、データ変換をワンタッチで実施する事で編集作業を時短、お客様とのコミュニケーションに重点を置いています。

・製造工程の自動化の取り組み『回数カウンター』『棚ピカール』
社内IOT部門と連携し「見える化」を実施。選ぶ工数や管理工数を削減して時短を実現。

・コンビネーションレス『着脱式メタルマスク疾風』
特許取得済の着脱式メタルマスクシステムです。
コンビネーション工程が不要の為、従来アルミ枠付きタイプに比べて20%のコストダウンが可能。 ※当社比

・弊社独自開発!製造工程の「流れ」が見える生産管理システム『整流化システム』…画像準備中ですm(_ _)m
今何がどこにあって、どこの工程で滞留しているのか(ボトルネック)が一目でわかります。
製造メンバーの多能工化と合わせて、効率的なものづくりを実現しています。

・最新設備へ順次更新中
スマホと同じですね。最新機種の方がサクサク動きます!

・情報共有の自動化、見える化
最近はとても便利なツールが世の中に沢山あります。
弊社ではこれらの有用なツールを積極的に活用しています。
こと営業部門では、「グループウェア」活用や「パワークエリを活用した実績の自動集計」を行い、なんと情報共有だけの会議は不要となりました!
会議資料作成に時間を費やしていた時代が懐かしいです(笑)。

取り組みを挙げだすとキリがないのですが、各工程それぞれで効果はとても絶大で、これらが部材が値上がりしている状況でも低価格を維持できる大きな理由です。

4.選べるプラン

次にこれらの取り組みをお客様に還元する事で、冒頭でご紹介させていただいた「条件が合致すればコストダウンも可能」となります。
着脱式メタルマスク『疾風』しかり、お客様に合う・合わないがありますので、合うものを組み合わせてコストダウンさせていただくという意味合いで「選べるプラン」とさせていただいております。
※メタルマスク仕様を変更することなくコストダウンができる項目に「」を付けてあります。

注文方法 業界初!メール or WEB
加工方法レーザー or エッチング or アディティブ
ベースSUS or Ni
編集方法無し or 取り決め or 都度打合せ
枠仕様無し or アルミ枠 or アルミ薄枠 or 着脱枠(疾風) 
検図方法無し or 標準 or 抜け性アラート
付属品無し or データ or TRP or フィルム(白黒、カラー、バックアップピン立て補助)
壁面処理無し or 有り
コーティング無し or 有り
ハーフエッチング無し or 有り
治工具無し or 有り
事前注文(早割) 業界初!無し or 適用

文章だと伝わりにくいので、資料をご用意させていただきました。

「今までのやり方」から変更できるようでしたら、十分コストダウンの可能性はございますので是非お気軽にご相談下さい。


いかがでしたでしょうか。
今回はメタルマスクの価格について徹底解説をさせていただきました。
世の中の動きは早く激しいものですよね。
これらに左右されないように、今後も「自動化」「データベース化」「社内連携によるIOT化」をキーワードに、無理をせず低価格でお客様にメタルマスクをお届けできるよう取り組みを続けて参ります。

当社では基板実装におけるお客様の課題解決を目的とし、「本気のモノづくりに応える」を掲げながら日々のモノづくりに取り組んでおります。

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